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◆猫は生きている◆
解説
第2次大戦の東京大空襲は、凄惨なもので、米軍のB29爆撃機300機が1667トンもの焼夷弾を下町に落としました。猛火が江東区、墨田区、台東区、中央区を中心に広がり、わずか2時間半の間に10万人の命が奪われ、東京の1/4が焼けてしまいました。多くの母が我が子を守ろうと幼児をおおったまま焼死したのです。
◎すいせんします。
「なによりも愛の強さを」
私は「猫は生きている」を子供たちに見せるにあたって、戦争の悲惨さはもちろんのことですが、実はそれよりも先に、子を思う母の気持ちを、その愛の強さと尊さを、きちんと伝えたいのです。子を思う母の気持ちは、必ずしも人間ばかりではありません。その辺のどこかの家の床下に住む猫チャンだって同じです。人間のみならず、他の生物の愛情まで否定するのが戦争なのでしょうか。それならば、戦争勢力をうちのめす強い愛もなくてはなりません。それが、今日の本物の人間愛ともいえるのではないでしょうか。
原作者 早乙女 勝元
ストーリー
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